← 全セミナー一覧

ブラックホールで探る非平衡系の相転移

日時
2022年6月24日(金) 14:55〜16:25
講演者
中村 真(中央大)

水が氷になったり、水が水蒸気になったりと、物質の存在形態が急激に変化する現象を相転移といいます。相転移現象を扱うには物質の存在形態(相)が変化する前と後で物質はそれぞれ「動き」の無い熱平衡状態にあると仮定して解析を行うのが一般的です。しかし、もし「動き」のある状態、正確には非平衡状態において相転移を考えたらどうなるでしょうか?例えば不均一な水流がある状況で水が氷となる場合は、静止した水が氷となる場合に比べて、氷点の温度は変化するでしょうか?このような問いの答えを探るため、本セミナーでは非平衡定常状態における相転移現象について、ゲージ・重力対応という、ブラックホールの物理学を応用した計算手法による解析について初歩的な解説を行います。