BIC を用いた Dry-spell 分布の二重スロープ構造の検出
降水と降水の間の「無降水期間 (Dry-spell)」の分布は、従来ひとつのべき乗則で近似されてきました。 本研究は、分布の傾きが特定の時間スケール τ* を境に変わる「二重スロープ」構造を、 ベイズ情報量基準 (BIC) によって客観的に検出するアルゴリズムを構築したものです。 中部地方 4 地点 (岐阜・長野・富山・尾鷲) の 1980 年 6・8・12 月のアメダス 1 時間降水量に適用した結果、 夏の対流性降雨と冬の日本海側の季節風降雪で統計的に極めて有意な二重スロープが検出され (最大 ΔBIC = 79.2、富山 12 月)、折れ点 τ* が「同一降水システム内の小休止」と 「総観規模の晴天」を分ける定量的な指標として機能することが示されました。 単年の代表月を対象とした事例的・予察的な研究です。
- 無降水期間
- べき乗則
- 二重スロープ
- ベイズ情報量基準
- アメダス
卒業後に加筆改訂した 2026 年 8 月 29 日版です。